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人へ。 わかり合うより、受けとめ合う。

誰かと話しているとき、
私たちはつい、

「わかってもらいたい」

「ちゃんと伝えたい」

「何か言ってあげなくちゃ」

と思います。

 

大切な人であればあるほど、

心配したり、
励ましたり、

よかれと思って
答えを探してあげたくなることもあります。

 

でも、人と人との間に必要なのは、
いつも答えなのでしょうか。

誰かが話す。

 

誰かが、それを受けとる。

すぐに否定せず、
急いでアドバイスもせず、

「そうなんだね」

と、そこにいる。

 

それだけで人は、

それまで言えなかったことを
話せることがあります。

 

お茶を囲んでいると、

不思議とそんな時間が
生まれることがあります。

 

向かい合って
「さあ、話しましょう」と構えるのではなく、

同じテーブルを囲み、

お茶を注いだり、
香りを楽しんだり、

ときにはお菓子をつまんだりしながら話す。

 

会話の真ん中に
一杯のお茶があるだけで、

人と人との間に
少し余白が生まれる。

 

私は、お茶会を重ねる中で
そんな場面を何度も見てきました。

人はみんな違います。

育ってきた環境も、
大切にしていることも、

感じ方も、考え方も違う。

 

だから、

すべてをわかり合うことは
できないかもしれません。

 

でも、

わからなくても、
受けとめることはできる。

「あなたは、そう感じているんだね」

そう言えるだけで、

違うままでも、
同じテーブルにいることができます。

 

わかり合うことより、
受けとめ合えること。

そんな関係が、

家族に、
友人に、
仕事の仲間に、

少しずつ増えていったら。

人と人との間は、
今よりもう少し心地よくなるのかもしれません。

 

今日、誰かとお茶を飲むなら、

答えを探す代わりに、

その人の言葉を
そのまま受けとってみる。

そこから始まるものが、
きっとあると思っています。

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