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お茶は、心までほどいてくれる。

しばたみか,るなぼう,ハーブ,ハーブティー,魔法,カップ一杯の魔法,魔法のお会,Teady,テディ,no tea no lifeハーブティーの本を出版し、
お茶のことを伝える仕事を続け、

国内外のデパートにも出展するなど、
活動の場がどんどん広がっていた頃。

私に、もうひとつ大きな出会いがありました。

 

本田健さんの講演会で出会った、

アラン・コーエンさん。

世界中で活動するベストセラー作家であり、
「コーチのコーチ」とも呼ばれる人です。

 

初めてアランの話を聞いたとき。

なぜだかわからないけれど、
涙が溢れてきました。

そして、思ったのです。

私、今まで、
がんばって、がんばって、がんばってきたんだな。

 

仕事をがんばる。

もっとよくしようと、がんばる。

次へ進もうと、またがんばる。

活動の場はどんどん広がっていたけれど、
そのぶん、ずっと力が入っていたのかもしれません。

 

そんな私に、アランの言葉はとても新鮮でした。

力を抜こう。
リラックスしよう。
ゆっくりしよう。

一生懸命考えて、
がんばって答えを出そうとするのではなく、

いったん力を抜いて、
ゼロに戻る。

 

私にとって、それは、

「0リセット」

のような感覚でした。

 

ゼロに戻ると、余計な力が抜けていく。

すると、本当に自分が望んでいることが見えてきたり、
そのときの自分にとって最善の選択ができたり、

ふっと、素晴らしいアイデアが浮かんできたりする。

 

では、

どうしたら、0リセットできるんだろう?

 

そこで私が選んだのが、

お茶でした。

……というより。

新しく何かを始めたわけではありません。

「あ。私、もうやってるじゃない」

だったのです。

 

お湯を沸かす。

茶葉やハーブを選ぶ。

香りを感じる。

ゆっくりと、お湯を注ぐ。

立ちのぼる湯気。

カップから伝わる温かさ。

お茶の色。

香り。

味。

ひとつひとつに意識を向けていると、
自然と「今、ここ」に戻ってくる。

 

お茶時間って、まさに0リセットじゃない。

そう気づいたのです。

 

そして考えてみれば、
それは夫とのお茶時間でも、ずっと感じていたことでした。

一緒にお茶を飲む。

その時間には、

「何を言おう」

「どう応えよう」

「何をしてあげたらいいんだろう」

そんなことを考えなくてもいい。

ただ、お茶を淹れて、
一緒に飲む。

言葉がなくてもいい。

何かを解決しなくてもいい。

ただ同じ場所で、
一緒にお茶を飲んでいる。

 

それだけなのに、

心に平安が戻ってくる。

 

私はそれまで、お茶のことをたくさん学んできました。

茶葉のこと。

ハーブの成分のこと。

香りや味のこと。

ブレンドのこと。

おいしく淹れる方法。

でも、お茶が私にくれていたものは、
それだけではなかったのです。

 

お茶を淹れること。

香りを感じること。

温かなカップに触れること。

一口ずつ味わうこと。

五感を使ってお茶を飲んでいると、
散らばっていた意識が、

「今、ここ」

へ戻ってくる。

 

そして、今ここに戻ったとき、

何か新しいものを手に入れるのではなく、

もともと自分の中にあった、
心の平安を思い出す。

 

アランから心のことを学んだことで、
お茶に「心を整える」ということが
言語化できたのだと思っています。

きっと私は、ずっと前から、
お茶時間の中でそれを感じていた。

ただ、それが何なのかを
うまく言葉にできていなかっただけ。

 

アランとの出会いによって、

「ああ、これだったんだ」

と、ようやく言葉になったのだと思います。

 

人が0リセットする方法は、
きっと、それぞれ。

海を見る人もいる。

音楽を聴く人もいる。

散歩をする人もいる。

私にとって、それが、

一杯のお茶でした。

 

お茶は、身体を温めるだけじゃない。

喉を潤すだけでもない。

おいしいだけでもない。

誰かと楽しい時間を過ごすためだけのものでもない。

一杯のお茶は、

自分に戻るための時間にもなる。

 

そして、

心の平安を思い出す時間にもなる。

 

このことを、もっと伝えたい。

そう思うようになりました。

それまで別々に見えていた、

お茶と、心。

ふたつの世界が、
私の中でひとつにつながっていきます。

 

その先に生まれたのが、

『カップ一杯の魔法』

 

そして、

魔法のお茶会

でした。

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